石造りの古代建物は天井がすでにないものが多い。一体どうなっていたのかいつも疑問に思っていたがエジプトで多く見ることが出来た。階段は今も昔も多くの工夫の跡がみられる。現在のビルにある塔屋(ペントハウス)がすでにエジプト時代にあったのは驚いた。屋根は現在と同じく梁の上に重い石の板を敷いている。風雨や太陽に照らされる屋根が真っ先に傷むのは無理もない。長い間砂に埋もれていたものはほとんど無傷で、また2重に敷かれた屋根も持ちがいいようだ。しかし防水性は予想出来るし雨の多い日本にはとても向かない。むしろエジプトでは強烈な太陽光をさえぎることのほうが重要かもしれない。
右奥が塔屋出口、床にあるマスは天窓(トップライト)↓